今日と次回の計2回で、「静岡空港の必要性」について書いてみます。
航空ネタですが、時事問題理解の助けとして読んでみてください。
(できるだけ読んでみてほしい。簡単に書いたから…)
<1>日本の空港事業
皆さんは日本の空港総数をご存じですか?
全体の面積から考えても、広く認知されている空港はあまりありません。
事実、有名な空港は、札幌・東京・大阪・中部・福岡・沖縄地区の計11空港程度だと言われており、それに、地方の実家に帰る際に使う空港を足し合わせたとしても、一般人の方で10以上空港を知っている人は少ないでしょう。
ところが、CIA発表の「空港数ランキング(2007データ)」では、日本の空港総計は176とされています。
176と言えば、一都道府県に3つ空港がある計算となります。
なぜこのような計算になったのか、それは不明ですが、未舗装・軍用・非常用空港などの非旅客用空港/飛行場を足し合わせている可能性が大です。
(ま、アチラ側からすれば「使える空港」なら、どんな形態でも構わないのでしょう。)
正しい数は国交省ホームページから確認でき、それによると、現在運用中の空港が96、建設中の静岡/百里の二つを合わせて98となっています。
ですから、皆さんが利用し得る旅客用空港はだいたい100程度と覚えて頂いて結構です。
さて、98と言われてもまだまだ実感とはかけ離れているのではないでしょうか。
ここで、空港が多い都道府県を調べると、
沖縄/18
北海道/14 となっています。これは離島や面積を考えた上での数値です。
次に多いのは…東京で、8つです。これも、離島が多いためと言えるでしょう。この三都道県を合計すると、実に日本の4割の空港に当たる40空港が集中していることになります。
逆に、空港のない府県は8つあります。関東の4県や、京都府などがそうです。(逆に、空港は39都道府県にありますから、適当に空港名を言えば大概あたります)
では、この40空港と他の県の離島空港8つを98から引いてみましょう。
すると、36府県で、50空港となります。
絶対に必要とされている空港を除いて、これだけの数です。
日本は人口が世界で10位、面積が60位ですが、空港数は38位となっています。残念ながら、その中には「不要な」空港が混じっていると言わざるをえません。
そして、その多くがバブル期などに実情を無視した展望を立てたためにバッシングを受けているのです。
…その最後に建設されるのが静岡空港です。
どうでしたか?
次回は、静岡空港の是非を問います。お楽しみに。